星野道夫 × haruka nakamura

「旅をする音楽」
星野道夫 × haruka nakamura


人生の中でこれほど特別な時間は多くありません。
全てのご縁に、心から感謝した一日でした。
一年の終わりに、東京都写真美術館で行われたこの時間は、忘れられない記憶となりました。

挨拶では伝えきれなかったこと。
投影された星野道夫さんの写真たちは
星野直子さんが
「今回の展覧会の枠を越えた、多くの作品集から選んでください」と、たくさんの写真や写真集を渡してくださり、僕がセレクトさせて頂きました。

星野道夫さんの言葉も、
これまで著作を読んで感銘を受けてきた大切な言葉たちの中から厳選して本田慶一郎くんに渡し、
本番では本田くんの感じた任意のところで
自由に読んでもらいました。

「大切な言葉をリフレインして繰り返すこと」
だけは事前に決まり事としました。

まるで楽器や「うた」のようでもありましたね。 
あの場所で、あの言葉を託せる人を
本田慶一郎くん以外に僕は知りません。
これまでの深い信頼の上でのやりとりでした。
しっかりと応えてくれた本田くん。
本当にありがとう。

僕も、より自由に
「これまでのどんな楽曲を含めても良い」
と心に決めた上で
基本的に即興で臨みました。

リハーサルも通しではしませんでした。
本番中に星野道夫さんの写真に感動しながら
フレッシュな状態で生まれる

「星野道夫さんとのセッション」

にしたかったのです。

今回、
星野直子さんとゴールドウィンの田中さんに最初にご登壇して頂き、
「この会は様々な方の物語、繋がりで開催に至った」
経緯をお話して頂いたことは、とても意味深いものでした。THE NORTH FACEと星野道夫さんとの繋がり、僕が星野直子さんにご挨拶に行った時のお話、、いろんな点と点が繋がってこの「旅をする音楽」は開催されたことは、とても感慨深いです。

二部の挨拶でお話しをさせて頂いたこと。

「Nujabesさんも星野道夫さんの写真が好きで
ジャケットにしようとしていたことがあった」

この会をすることが決まって
その告知を見た元・マネージャーのタクミさんが
メールで初めて伝えてくれた自分にとっては新たな循環を感じる物語でした。

星野道夫さんの伝えてくれた大切なこと。
没後も様々な方がこれまで色々な角度で伝え、尽力されてきました。
でもまだ音楽という角度での表現はこれまでなかったということで、わずかでもその水路を作り
「リバー」を流せたらと思いました。
星野さんという水源からの川を。
そして次の世代が星野道夫さんを知っていく。
バトンタッチをしていく。
その種まきが出来たらと。
それだけの想いでした。
「旅をする木」を大切な友人たちに会うたびに渡していた昔の記憶がよみがえります。
一年の終わりに。
最も特別な時間を頂けたことに感謝します。

「きっと、人はいつも、それぞれの光を探し求める長い旅の途上なのだ」

大切なのは、続けていくことですね。
また新しく輝いた年を迎えましょう。

12.29 / 2022
haruka nakamura

photo by TKC

「旅をする音楽」

星野道夫×haruka nakamura
12月27日(火)
場所:東京都写真美術館 1Fホール
Talk Guest : 星野直子、田中博教(株式会社ゴールドウイン)
Special Guest : 本田慶一郎(朗読)
音響:市村 隼人 
フライヤーデザイン:16 design institute 
制作:山口 響子(株式会社one cushion) 
協力:星野道夫事務所、株式会社ゴールドウイン 
主催:クレヴィス


【展覧会情報】
星野道夫「悠久の時を旅する」

期間 2022年11月19日(土)~2023年1月22日(日)
会場 東京都写真美術館 地下1階展示室(恵比寿ガーデンプレイス内)
開館時間 10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始(12/29−1/1、1/4)※12/28、1/2、1/3は臨時開館


星野道夫略歴

1952年、千葉県市川市生まれ。19歳のときに目にしたエスキモーのシシュマレフ村の空撮写真に惹かれ、村長宛に手紙を書く。20歳の夏休みにアラスカに約3カ月滞在。帰国後、アラスカへの思いが募り写真家の道を選ぶ。慶應義塾大学卒業後、動物写真家・田中光常氏の助手を2年務める。1978年、アラスカ大学野生動物管理学部に入学。以後、アラスカの自然と人々をテーマに写真と文章で記録し発表。1996年8月、カムチャツカ半島で取材中にヒグマに襲われて急逝。アニマ賞・木村伊兵衛写真賞受賞。

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