RIVER

artworks-000285355664-zrqhs1-t500x500.jpg

FOLKLORE。青木隼人さんとのDUOに最初にまじったのは青葉市子さんだった。僕らは冬のある日にrainy dayで三人の演奏会をした。幾つかの歌も作った。その後にまじったのはサックス・グラビコード奏者でもある内田輝。
彼とはkadanからの長い付き合いで、その頃はPIANO ENSEMBLEも共にしていた。

彼もまた旅する音楽家で、自然とFOLKLOREの旅は、三人がそれぞれの旅をしながら、合流地点でFOLKLOREとなり、またそれぞれの旅へ向かうような状態になっていた。
トリオというのは良いもので、誰かが誰かを支え、補い合い、また歌い合う「輪」が生まれていく。

内田輝はメインのメロディを歌うことも出来るし、弱音でそばに寄り添うことも出来る稀に見るサックス奏者だった。調律師だった彼の哲学もまたFOLKLOREに共鳴していった。

僕らは一つのメロディを三人で何度も繰り返し、共有し、深めていった。
そこには一つの川が流れていた。
旋律の川が。
脈々と、山の水源から森を通り、滝を流れ、海原へ旅立つひとつの川を、僕らは渡っていたのかもしれない。

FOLKLOREとはいにしえの水源のメロディを再び世に流していくというコンセプトがあり、この曲もブラームス間奏曲集に収められたある楽曲の一部をモチーフに作られている。

内田輝との三人編成の後期FOLKLOREはたくさんの旅を共にし、いくつもの音楽が生まれたが、結局作品に残されたのは、このRIVERという7インチ・レコードだけだった。
この曲はいつも演奏会の後半、最後のクライマックスで演奏されていた僕らのテーマソングだった。
そしてその川は三本の流れに別れ、今はそれぞれの海を目指している。


haruka nakamura


内田輝が正式参加しtrio編成となりFOLKLOREとなっての初めて
レコーディングされた音源である。
「RIVER」はLIVEでは以前から演奏されいて3人でセッションを重ねてきた楽曲。
山梨・Studio Camel Houseで田辺玄のオペレートのもとレコーディングを行われた。

ダウンロード・クーポンが封入されており「RIVER」「RIVER(Acoustic)」と
ボーナストラックとして「line」のライヴテイクがダウンロード可能。


TRACKLIST
1. RIVER
2. RIVER (Acoustic)
[Bonus Track DownLoad Only]
3. line (Live at evam eva yamanashi 20170408)


FOLKLORE
AOKI,hayato (guitar)
haruka nakamura (piano)
Akira Uchida (soprano sax)

Previous
Previous

12 & 1 SONG

Next
Next

twilight